課題研究 Q5 : プラズマ 

プラズマはクーロン相互作用により多彩な線形・非線形波動を生み出す興味深い媒質であり、プラズマ中の波動現象はプラズマの輸送現象にも密接に関連している。本課題研究では、ゼミナールと実験を通して、プラズマ中の波動・輸送現象に関する理解を深める。

担当教員:田中仁(内線 4731)、打田正樹(内線 4733)

 

物質の第4の状態として知られているプラズマはクーロン相互作用をする多体粒子系であり、多彩な線形・非線形波 動現象を生み出す。それらの波動現象はプラズマの輸送現象にも密接に関連し、プラズマ独自の興味深い現象を引き起こす。これら波動・輸送現象の理解は核融合エネルギー開発を進める上でも非常に重要な役割を果たす。本課題研究では、ゼミナールと実験を通してプラズマ中の波動・輸送現象に関する理解を深める。ゼミナールではプラズマ物理の標準的な教科書の輪読を行い、プラズマを記述するための基礎方程式系、プラズマ中の波動現象、輸送現象についての理解を目指す。実験では以下に示す項目の中から具体的なテーマを設定し、実験装置の基本的な原理や使用方法についても学習しながら、波動伝播・励起・吸収過程、電流駆動機構、プラズマ計測法、平衡と安定性、揺動発生機構、自己組織化現象等に関連する課題に取り組む。